英語のかけ込み寺

コミュニケーション・ギャップとは?



言語、というか思考・発想上で、大リーグで活躍する日本人選手に負けず、日本で活躍する旧大リーグ選手も、上手くやっていくのは大変らしい。


例えば、ヒーロー・インタビューだ。

アナウンサー:打った球はどんな球でした?

通訳:What kind of ball did you hit?

外人選手:It wasn’t a volleyball.



投球の種類を聞くならば「What kind of pitch did you hit?」になるはずで、英訳は「どんなボールか」つまりテニスボールかゴルフボールかになる。そこで「バレーボールじゃなかったよ」というユーモラスな答えが帰るが、反応はない。



外人助っ人もすぐ質問の意味は理解するようになる。しかし、なぜ同じ質問が呪文のようにくり返されるか、質問に意味があるのかという謎に悩まされる。言葉の違いには慣れても、思考の違いにはとまどう。これはヒーロー・インタビューに限らない。練習中でも、監督やコーチ、選手同士の意思疏通の場合にも転がっている。